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写真でお届けする井上陽介の活動



ニューヨーク・スタンダーズ・カルテット スペインツアー
(3月20日〜3月29日ー2009年)


3月21日から、ニューヨーク・スタンダーズ・カルテットのスペインツアー。
僕自身にとっては久々のヨーロッパ訪問となりました。
ニューヨーク在住時代は年に4回ほど毎年訪れていました。
やはり、アメリカとは一味違った西欧の伝統の醍醐味を味あわせてくれます。
スペインまでの直行便はないので、行きはオランダのアムステルダム空港で乗り換えです。
とても巨大なこの空港はヨーロッパの主な乗り換えの中心となっています。


3月20日、バルセロナに到着。
僕自身のみ、前日入りだったので翌朝、短い時間でしたが市内見物。
かねてからの念願だったガウディ建築を見て回りました。
そのひとつ、カサ・ミラ。
異様なオーラを放つガウディ建築ですが、町中にあるとさらにそのパワーが感じられ
建築にかけた彼のエネルギーと才能、そして建築そのもののすごさを感じることができました。


そしてガウディ晩年の傑作、サグラダ・ファミリア教会。
いまだ建設中で完成はいつかわからないこの教会ですが
やはり異様な曲線、そしてバランス感覚、どれをとっても傑作です。


初日のライブはバルセロナ近郊のエル・ヴェンデルという町で。
海岸沿いの美しい町でした。
メンバーとツアーマネージャーでしばし海岸で戯れました。
今回のツアーはすべてコンサート形式のもので、始まり時間は早くても夜10時でした。
ちなみにスペインではレストランがオープンするのは夜9時からです。
なかなかの夜型ですが、昼にシエスタという昼寝をする習慣があるので
こういう生活時間になるようです。
ちなみに最近ではあまりシエスタを取る人も減っているとか。


ツアー3日目は、リェイダという城壁に囲まれたような町で。
バルセロナから1時間半くらいのこの町は、ちょっと中世にタイムトリップしたような
不思議なそして複雑な歴史をもった街です。
ちなみにバルセロナかからこのあたりにかけての東海岸の北側は
カタルーニャ地方というところで、人々もカタルーニャ語を話す人が多いです。
バカラオという鯛の仲間をはじめシーフードが抜群においしいです。


ライブ終了後、スペインのバルにて。
今回のツアーは前半はドラマーがRJ・ミラーというバルセロナ在住のアメリカ人。
バルセロナにはアメリカで活躍する若手ミュージシャンが多く住んでいて
ひところのパリのようにジャズが盛んなようです。
繊細で感性に富んだプレイはさすがにヨーロッパ在住のミュージシャン。


ツアー4日目はオフ。
ログローニョというリオハ地方の都市に移動。
ここはリオハワインでも有名なワインどころ。
タパスでワインをたしなむわし。


スペイン名物、プルポ(タコ)のガリシア風。
熱いオリーブオイルがかかったタコにパプリカがかかっています。


タパスの調理長。

ジーン・ジャクソンがスペインに着きました。

バルからの帰り道、町中でシーソーを見つけたティムとデビッド。



ツアー5日目の3月25日はGIHON(ヒホン)という北の海岸沿いの町で演奏。
ビスケー湾に面したこの町の海岸は、海が違うせいか
違う色の海と砂浜です。
バケーションにも利用されるこの町は、リゾート感覚にも満ちていました。


ツアー6日目はオフで移動途中にビルバオに立ち寄りました。
そこで見たグッゲンハイム美術館の建物はなんとも個性的。
フランク・ゲイリーという建築家が設計したもので
人間の想像力の無限さを改めて思い知りました。


移動中にみられる、いかにもスペインらしい赤茶けた大地。


ツアー7日目はカステリョン・デ・ラ・プラーナで演奏。
スペイン中部の東海岸にあるバレンシアに近いこの町にあるコンサートスペースですが
なんともヨーロッパらしい豪華なそしてモダンなスペースで
クラシックとジャズの2つのホールが並立しています。
ジャズとのかかわり方も日本やアメリカとも違う独特のもの。
ちなみに、ヨーロッパでは拍手の長さがとても長いです。
ソロが終わった後の拍手でさえ1分ぐらい続きます。
次のソロが始まっているのですが…。


バレンシア地方ならではオレンジ畑。


ツアー最終の8日目は再びカタルーニャ地方のフィゲラスという町。
ここはサルバドール・ダリが生まれそして最後の時を過ごした町。
あちこちにダリゆかりの地があり、泊まったホテルもダリが通ったレストランがありました。


フィゲラスではジャズフェスティバルで演奏。
ヨーロッパのジャズフェスティバルは、これまた独特の雰囲気。
久々のヨーロッパのジャズフェスに感激。
またぜひ訪れたいスペインでした。



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