いよいよ2014年も終わろうとしています。
あと一踏ん張り。
無事に年末を迎える事が出来たのも皆様の応援のおかげです。
本当にありがとうございます。
今年は自分にとっても大きなターニングポイントとなった年でした。
何より新しいアルバムの録音を5年ぶりにしてそれを発表することが出来ました。
自分の心が語る物語を「GOOD TIME」というアルバムタイトルにして届ける事が出来たことは、
ミュージシャンとして生きた証でもあるし、何より、すばらし内容をストレートに表現出来る仲間と録音出来たのがとても嬉しいです。
微力で社会を変える力は無いかもしれませんが、人の心を動かして、勇気と喜びを感じてくれる人がいたら、
少しは世の中の役に立てるのではないかと思っています。
その他、仕事としては塩谷君のトリオや矢井田瞳さんとのコラボは音楽的に学んだことが沢山ありました。
その塩谷君と年末には絢香とのコラボで大阪城ホールや武道館演奏出来たことは一生忘れることが出来ません。
あのビートルズやディープパープルも立った場所に自分も立ち
大きな会場いっぱいに響く自分のベースの音は感動的でした。
またコンスタントに続く大野雄二さんや渡辺香津美さんとのグループなど、
様々なグループでの活動も自分を成長させてくれました。
年末には佐藤竹善さんのツアーにバンマスとして参加出来て、
また一つ貴重な感動的な音楽体験をさせてもらい、少しは成長出来た気がします。
50歳を迎えて、今さらながら、成長して前進することの大切さと喜びを感じています。
世の中を覆う黒い影はますます濃くなって、人々もそれに気づかないふりをして、
とりあえず現状をやり過ごす、そんなムードが支配しつつありますが、
それを突破して行くのも私たち一人の人間の心です。
来年も臆することなく良い音楽という目的に向かって邁進したいと思います。
早速迎えるCD発売記念ツアーに向けて準備をして行きたいと思っていますので来年もよろしくお願いします。
井上陽介
あっという間に12月です。
いろんな事があったようにも感じますが、あっという間に師走。
年月の経過のスピードが年齢とともにあがっていっているように感じます。
だからこそ一日一日を大切にしていきたいと思います。
幸いにして、今年はリーダーアルバム『Good TIme」も制作、リリースできて
自分の音楽家の歩みを前に進める事が出来ました。
今年はサイドメンとしてアルバムにも参加できたり
塩谷哲トリオ、塩谷君を通して矢井田瞳さんや絢香さんとのコラボに参加したり
佐藤竹善さんのクリスマスツアーにバンマス?として参加したり
もちろん大野雄二さんのルパンバンドの活動やアルバムも出たりと
ありがたい事に活躍の場面を沢山与えていただきました。
50歳を迎えるにあたって、ここまで無事に過ごせた事
耐えられる体に生んで育ててくれた母や家族の支えがあってこそだと感謝しています。
来年にはCD発売記念ツアーもひかえているので体調には注意して
元気に自分の音楽をたくさんの人々に聞いていただきたいと思います。
そして音楽として謙虚に精進を止める事無く
さらに良い音楽になれるように努力したいと思います。
応援してくれた皆様にも感謝を捧げたいとおもいます。
天候も厳しくなり、どうか皆様、体調に気をつけて無事故で残りの2014年をお過ごしください。
ついにアルバムが10月15日に発売になりました。
もう一月ほど経ってしまいましたが、おかげさまで、売れ行き、評判とも好調です。
いろいろな雑誌やラジオなどでも取り上げてもらい、
インタビューを受けている中でも沢山のアルバムに対する思いを語らせていただきました。
そうしている中で、自分でもこのアルバムの意義がはっきりと見ることができました。
ようやくいろんな束縛や呪縛から解放されて、自然に音楽が演奏出来るようになったのかもしれません。
目指したことの一つに高度な音楽表現もシンプルに楽しく響かせる事があります。
そして言葉に出来るようで出来ないもの、サムシングエルスを表現することに苦心しました。
それは素晴らしい絵画や映画、文学などを思い浮かべていただけるとわかっていただけるとおもいます。
思えば自分の音楽家としての理想はそこにあり、こんなにもそのために長い時間を費やしたのかと思うと、
それはそれで自分の才能の無さを感じるのですが、少しでも、内面から表現出来ることに喜びを感じます。
これまでに出会った人生の苦しみや喜び、そして出会った人々、
それら全ての体験が凝縮され、消化され、捩れたりまっすぐになったりしながら、
これまでの時間、特に前のアルバムからの5年間は、貴重な時間だったとも言えます。
そう思うと、今回のアルバムも終着点ではなく、あくまで通過点ですが、
そこで一つの結晶としての作品が生まれた事は、音楽家としては最高に幸せなことです。
この場を借りてすべての人々と出来事に感謝したいと思います。
特に録音メンバーには、録音してよかった、と思わせてくれて本当に感謝しています。
録音メンバーによる発売記念ライブツアーは来年になってしまいますが、
それにもたくさんの人々が来ていただけることを願っています。
楽しい時間を保証します。それまでもいろんなライブ会場で皆様にお会いできることを楽しみにしています。
かのマイルス・デイビスもこう言っていました。
音楽とは自分そのものを演奏すること。
頑張ります。CD買ってね。
いよいよニューアルバムが15日に発売です。
楽しみと共に、どういう風に人々の心に伝わるのか?そして皆様のCDそのものが手元に届くか?
不安がたくさんです。
自分では、録音するときは自分の中に溜まっていた思いをすべてぶつける事が出来た、
そのように感じていたのですが、いざ発売となると不安です。
それにもまして、この年齢まで無事に過ごせて、大きな病気も怪我も無く
新しいアルバムが出せるという事には感謝の思いでいっぱいです。
最近では、若かりし頃の自分の演奏等をデジタルファイルにする作業等もしている事で
20代から30代の自分の演奏を耳にする事も増えて、
その頃の自分の演奏の気持ちや込められた思い等も考える機会が多いのですが
基本的に貫かれている思いや完成等は、最初からそう変わるものではないのだなあ、と
しみじみ感じる事もあります。進歩が無い、とはいいませんが、
自分が音楽を演奏する理由など、忘れかけているような基本的な思いを
もう一度確認したりも出来て、
その意味では、今回のアルバムは初心に戻った気がします。
そのいろんな思いは、自分で書いたライナーノートや
ジャズジャパン、ジャズライフといった各専門誌のインタビューでも熱く語っているので
お暇のある方は是非チェックしてみてくださいね。
そして、来年は録音メンバーでのツアーもあります。
久々に自分のバンドのツアーを沢山やるのでこちらも楽しみです。
人生は、思わぬところで思わぬ出来事が待っていますが
皆の励みになるような音楽を奏でていきたいとおもっていますのでこれからもよろしくお願いします。
この世の中は平和になったのか?
だんだん風化されていくNYのテロ事件ですが
毎年この時期が来ると目に焼き付いた光景がよみがえります。
その他、世界では様々な出来事、災害が起きていますが
少なくとも人間同士の争いや憎しみからの被害は努力で食い止められるはずです。
人類は本当にその努力をしているのか。
もちろん人生は楽しまなければしけないし、時には馬鹿な事も必要です。
だけど、この世界が平等に平和になっていくにはもう後戻りできないところまで来ているのも忘れては行けないのでは。
情報や科学、技術の発達で世の中はとても便利になった反面
実際の人間同士の交流は薄まり、操作された情報に惑わされ、
実体のない流行に踊らされ続けてはいないでしょうか?
情熱を持って物事に取り組む人間が日の目を見にくい中
なんとか要領よく立ち振る舞って自分たちだけさえ良ければいい、そんな世の中になっていないでしょうか?
僕たち音楽家は微力ですが、そんな風潮をわずかでも変えられたら。
大きな変革も一人の人間から始まる。
皆さんも少しでも良い世の中を目指して、行動を。
怒濤の7月のスケジュールが終わりました。
怒濤の、と何度も使ってきたフレーズですが
今年の7月はその中でも最も過酷なスケジュールでした。
それと同時に最も充実した内容でもあり、とてもありがたく思っています。
久しぶりにヨーロッパに行く機会も得ました。
エリック宮城&ブルーノートオールスターズでのモントルージャズフェスティバルへの出演でした。
ニューヨークに住んでいる頃には幾度となくヨーロッパのジャズフェスティバルに出演しましたが
久々にそのムードを味わう事で、あの頃に持っていた燃えるような本能を呼び覚ましてもらった気がします。
そして50歳を無事に迎える事が出来ました。
誰もが均等に年を重ねるとはいえ、自分が50歳を迎える事になろうとは。
そして50歳まで丈夫でいられる体に生んで育ててくれた母に感謝です。
誕生日当日はスタジオでレコーディングだったのですが、
メンバーから沢山のお祝いをいただきうれしかったです。
人を祝うというのはする方もされる方もうれしいものですね。
久々の塩谷哲トリオの公演もありました。
2年ぶりでしたが、より自由に、そしてリラックスした演奏が出来ました。
2年間にそれぞれが過ごしてきた時間が感じられて感慨深かったです。<BR>
長く音楽家をやってわかる事も沢山あるのですね。
そして感慨深かったのは25年ぶりに訪れたカウベルホールでした。
今回はTOKU with Golden Tigersというスペシャルグループでしたが
25年前は日野元彦さんのグループでした。
その頃のトコさんの声が聞こえてくるような気持ちになりました。
先輩たちが僕たちにしてくれた恩をこれから後輩たちに返していかなくては。
ジャズ界、音楽界の発展に貢献する、もう、そういう年齢に自分がなってきた
そんな思いが最近は強くなってきました。
そのためにはまだまだ自分ががんばらねば!
彪が降るほどのおかしな天候
それは今の社会を反映しているようでもあります。
すべてが欲望に支配されているかのように
社会も人々の生活も迷走を続けているかのよう。
そこで音楽家の果たす役割は重要です。
音楽そのものは何の価値も無いかもしれないけど
迷走する社会に疲弊していく人々の心を活性する事には多いに役立つかもしれません。
そのためには音楽家が迷走していてはいけませんね。
それはスポーツ等も同じ役割を果たしているかもしれません。
W杯で大いに盛り上がった日本でしたが、結果はともあれ
様々な国の素晴らしい選手の妙技には心を躍らされます。
勝つチームがあれば負けるチームもあるのが当然。
それでも立ち上がり挑戦する姿に拍手を送りましょう。
サッカーに隠れてのウィンブルドンも見応えがありました。
一流選手は追い込まれてからのメンタルの強さが半端ではありません。
そしてもうすぐ自分は50歳を迎えます。
人生で言うと追い込まれてきている時期かもしれませんが
日々、素晴らしいミュージシャンたちと、素晴らしい仕事の機会をいただき
それを一日も無駄にして過ごしたくない、という気持ちでいっぱいです。
そして、もっと長くこの人生を生きたかったであろう人が
次々とまわりでもこの世を去ります。
その人たちのためにも少しでも実りのある時間を過ごしたいです。
それをステージ上でも表現してきますので、どうかライブを見に来てください。
そして録音物を聞いてください。なにか感じるものがあったら
社会を変える活力にしてください。
突然夏のように暑くなった、と思ったら今度は雨ばかり。
弦楽器や木で出来ている楽器を扱う人間にとっては嫌な季節となりました。
それに呼応するかのごとく、自分の身の回りでは負の連鎖が。
とは言え、愚痴っているわけではないのです。
車のタイヤがパンクして4本とも取り替え
NHKFMを予約して録音しようとしていたがあわせていたのはJWAVE
10時まで空いているはずのスーパーに買い物に行ったら臨時休業
トイレのドアに指を挟む
大雨の中、コインパーキングで精算をしようとしたら精算機が故障
車が故障
洗顔石けんで顔を洗おうとしたら歯磨き粉
などなど。
でも、笑ってツアーにも出れているのでもしかしたらラッキーなのかもしれません。
50歳まで丈夫な体で現在も元気に演奏している事の出来るように産んで育ててくれた親に感謝。
そして支えてくれている周りの人に感謝。
飽きずに演奏を聴きにきてくれる人に感謝!感謝!感謝!
やっと春らしくなってきました。
天候、気候の具合にもだいぶ振り回されるようになってきましたが、
そもそも自然はすべて人間の都合のいいようにはいってくれないものです。
いつのまにか快適な生活が当たり前におもえますが
もっと日常の小さな事に感謝しなくてはいけません。
雨にぬれない事、暗くてものが見えない事のない明るい道
いつでもどこでも買い物ができること、電気、水道が当たり前のようにつながっている事
最近では、電話、メールなど、連絡が当たり前につくこと
そして、演奏する場所があること。
そう思うと、もっと努力しなくては!
今年に入って、リーダーライブとよんでいる自分がリーダになったバンドのライブが
少なくても月に一度くらいのペースでやる事が出来ています。
CDの録音も含めて、自分の音楽、自分が感じる音楽、ライブを表現できる喜びは言葉では言い尽くせません。
もちろん、快く共演してくれる仲間たちがいなくてはなりたちません。
それなりに大変な事も多いのですが、そこに情熱を傾ける事の大切さを感じます。
人生も後半、今年は50歳にもなりますので、悔いのないように表現していきたいです。
ライブの現場ではとても素敵な時間が持ててうれしく思っています。
そして何よりも、聞きにきてくれる人たちがいなくてはなりません。
僕の感じるものを最大限によい形で生きた音楽を作っていきますので
ぜひとも多くの人たちに来てもらいたいと願うこのごろです。
それにしても、以前から時々、言及してきたポール・オースター
日本では無名だと思っていたのですが、新刊はなんとベストセラーの所に並んでいます。
うれしいやら、僕だけの作家でいてほしいやら。
最近では、同じ翻訳者つながりでバリー・ユアグローも読んでいます。
短く表現する事の大切さも教えてもらっている、そんな素敵な作者です。
今月はツアーも多く、引き続き忙しい身でありがたいです。
そして5月なんかに負けるか!
無事に7枚目のアルバムの録音が終了しました。
今回はピアノに秋田慎治くん、ギターに荻原亮くん、ドラムに江藤良人くん
そしてゲストにピアノで丈青くんが2曲参加してくれています。
前作「LIFE」から実に5年ぶりのリーダーアルバムです。
その間の活動や心境の変化や少しばかりの成長や深まった音楽への愛情
そんなものもたっぷり含んだ、人間のフィーリングがあふれる音楽が録音できました。
イマドキ、ではないかもしれませんが、スイングの他にファンク、ロック、ラテンなど様々なグルーブを使い
アコースティックならではのディープでいて楽しい、暖かい音楽に仕上がっています。
発売は10月の予定です。
時に、音楽家は創造の苦しみにぶちあたり
そこから逃避したり
批判をおそれたて当たり障りのないものをつくってみたり
政治的駆け引きの狭間で身動きがとれなくなったり
流行に目を奪われ本質を見失い他人の器に自分をあてはめようとしたり
そんなこんなで、自分のこころとはかけ離れたものをつくってしまいがちです。
今回は小細工なしの真っ向からフィーリングというものに取り組んだ
熱き血潮のみなぎる音楽となっています。
まだまだアルバム制作としてはやることは残っていますが
自分の人生の生きた証として今回、正直な録音が出来たことを誇りに思います。
願わくば多くの人々に聞いてもらいたい!
よろしくお願いします。
寒い寒い冬が終わろうとしています。
はっきり言って冬は嫌いです!
心も体もキュッと萎縮しています。
雪のばか!と、言ったら雪国の人に怒られそうですね。
でも今年は雪でずいぶん交通が混乱して車移動が基本の仕事ですから大変でした。
とはいえ、これ以上の雪と寒さのニューヨークに住んでいたのに何を言ってるのだ、という感じでもあります?
人というのは過ぎてしまうと忘れがちな生き物なんでしょうか。特に日本人はその傾向があるような。
忘れたり風化してしまってはいけない事も沢山あると思います。音楽もやる方も聞く方も気をつけなければいけませんね。
私ごとですが、パソコンを買い換える事に。
今さら何ですがWindowsからMACに。
ひー、すべてが違いすぎる〜。
譜面作成ソフトも張り切って新しいのにしたのですが…
使い方を理解するのに時間がかかっています。
レコーディングに向けて譜面を作りたいのですが…
負けるもんか。
新作、楽しみです。楽しみにしていてくださいね。
毎年感じますが、一年の最初の一ヶ月があっという間に過ぎ去ります。
他の月より早く感じます。
そして気温の乱高下が今年は激しい。
現在はとっても寒いですね。
よく考えたら、考えなくても今年は50歳。
その節目にアルバム作りが出来るのは幸せかもしれません。
ただいま7枚目のリーダーアルバム、構想を練りまくり中。
4月に録音予定です。
クッキー(犬)が永眠しました。
死について、縁について感じたこと。
特に会話を交わすこともなく、仕事柄、
留守にすることも多く
何か役にたつ間柄でもなかったのですが、
存在というものが消えてしまった寂しさ
そして、ただ存在するというありがたみ。
そこにメリットやデメリットも関係なく
縁というもので結ばれた
ただそれだけの存在です。
でも縁というものはただそれだけで
関係に値するに十分な理由なのです。
そして過ごした時間に感謝しなくてはならないのです。
それがたとえどんなものであれ、どんな結果を生むにせよ。
そんなことを教えに来てくれた気がします。
しばらくは街ゆく犬の姿を見るのも辛いですが
今はお疲れ様と言いたいです。
みなさま、明けましておめでとうございます。
混迷をきわめる昨今ですが、みな指針を失っているのかもしれない。
こんな時には他人任せにしてはいけない。
ということで自分から発信、FB、ツイッターというのもなんだか違うしなあ。
日本人はこういう近代的な生活に慣れっこになっているが、
もし世界中が同じ生活をしたらエネルギーは不足するし
電力は足りないし、公害は深刻になり。
もし世界の発展と平和を願うなら、違う生活モデルを考えなければならないでしょう。
だからと言って、ミュージシャンに何が出来るかというのも難しい問題。
それには、やはり人間性の回復と他人への思いやり。
そして人間らしい音楽の復興をしないと、この先ますます世界は混迷してしまうと…
だからライブを聴きに来てください。イベントとかそういうのではなく
生の人間がやっている生の音楽を。
そこから開ける何かがあると思います。
もうコンピューターや技術がすごいことはわかったではないですか。
しかしそれでこころが豊かになることは無いことも皆さん気付いているはず。
ならば生の演奏を!
そこには空間と時間をみんなが共有して作り上げる喜びが。
そんな自分のライブも1月9日にサテンドールにてあります。
また、今年中に新しい自分のアルバムも制作予定です。
生きた音楽を生み出しますので、皆さん、こうご期待を!