桜の花も咲き始めようやく暖かくなったと思ったらまた寒くなったり。
体調管理が難しい時期ですね。
いよいよ始まりました。
井上陽介トリオツアー2025「Last Step」。
第一弾として、静岡ライフタイム、大阪ロイヤルホース、名古屋ラブリーと伺いました。
各地とも沢山のお客様にお越しいただき、ありがとうございました。
6年間培ったお客様との信頼関係のようなものを感じ嬉しく思いました。
メンバーの大きな成長も感じていただけたのではないでしょうか?
予定されていた岐阜のアイランドカフェは残念ながら
従業員が全員ノロウィルスに感染のために中止となりました。
トリオとしては初めての場所だったので残念です。
皆様のご無事を願っております。
感慨深かったのは大阪のロイヤルホース。現在の場所では最後の演奏となりました。
ロイヤルホースとのつながりは大学3年生の頃、関西の重鎮トランペッター
奧田章三さんに推薦されて共演させていただいたのがご縁でした。
大学入学ともにジャズの演奏、ウッドベースのを本格的に始めたので
まだキャリアが十分とは言えませんでしたが
僕の中にある何かを感じ取っていただけたのか、
4年生の時にはホストバンドとして、ピアニストの青柳誠さん
ドラマーの吉垣安洋さんという素晴らしいメンバーで努めさせていただき
松本英彦さん、北村英二さん、伊藤君子さんと共演させていただきました。
また、当時は海外からのミュージシャンも近くのホールで公演を終えた後、多く訪れました。
中でも忘れられないのはアート・ブレイキーでした。
娘さんでボーカリストのエブリンが大阪に滞在してライブを行なっていた関係もあり
その日は僕たちのバンドが伴奏しているところに
近くでメッセンジャーズのコンサートを終えたアート・ブレイキー氏が
なんとロイヤルホースに来て、飛び入りすることに。
しかしブレイキーさんがイントロとしてドラムを演奏し始めた途端に
関西の先輩ベーシストが「俺に弾かせろ!」とステージに出てきて
僕からベースを奪い結局最後まで演奏しました。
一音でも共演できたらと悔しかったですが
間近でブレイキーさんの演奏を浴びれたのは良かったかもしれません。
その後、上京、そしてニューヨークへ渡りましたが、
大阪に戻るたびに挨拶をしに行き
初めての僕のジャパンツアーも快く引き受けていただきました。
思い出は尽きませんが、
お世話になった先代のオーナーの関さん、小林マネージャーには
感謝してもしきれません。
そして、丸の内コットンクラブでの盟友、塩谷哲くんとのデュオ+松井秀太郎くんの公演も
2セットともソールドアウトの沢山のお客様に来ていただきありがとうございました。
塩谷くんも20代前半から切磋琢磨してきた大事な仲間。
今でもさまざまな演奏活動をともにしていますが
こうやってデュオでガッツリ演奏するのは本当に久しぶり。
そして僕は長年それを望んでいたのも事実です。
さらに教え子で今や大活躍のトランペッター松井秀太郎くんが加わってくれて
忘れられない素晴らしい夜となりました。
ファーストセットには小曽根真さんがいらしてくれて
飛び入りもしてくれて大いに刺激になりました。
今年の活動はどうなるかと毎年思うのですが
刺激的な開幕で大いに励みになります。
各地で沢山の応援に感謝いたします。
冬らしい寒い日が続きます。
各地で雪の被害も出たり
思わぬ災害もあったりして落ち着かない世の中です。
どうか皆様が無事でありますように。
2月前半はクラシック寄りの演奏が多かったので
改めてコントラバスを弓で弾くということを見直すのに良い機会となりました。
見直すという悠長な事を言える年齢でもないのですが、
それでも日々成長できる要素がある事にありがたさを感じます。
コットンクラブでのRINAのトリオは今回は演奏しませんでしたが
ラプソディ・イン・ブルーをトリオでやるくらい
色々な役割がベースに要求されます。
今回はドラムが吉良創太くんだったのでまた新しい世界が見えました。
そして久しぶりのソルトストリングスでは
かなりの割合を弦楽アンサンブルとしてのコントラバスパート
そしてグルーブを担当するパートの切り替え
もしくは同時にこなす必要があり
普段使わないテクニックも駆使する事となりました。
それでも素晴らしい共演者たちのお陰で
なんとも楽しい充実した時間を過ごせました。
その数日後にはサックスの須川展也さんと奥村愛さんによる
Happy Jazz Hourというコンサートがあり
こちらも同様に、いやそれ以上にクラシカルなパートを担当しました。v
本来は渡辺香津美さんが担当するギターパートは
井上銘くんが見事にこなしてくれ
こちらも普段では味わえない充実感を感じました。
後半は打って変わって自分がリーダーのライブが続きました。
国立音楽大学ジャズ専修の縁ある若者に
実践のライブを体験してもらおうと始めた
井上陽介クインテット With Young Lionsは
2回目でしたが、今回はゲストに池田篤さんを迎えての公演でした。
池田篤くんは現在は教授職なのでライブに呼ぶなんておこがましいですが
大切な生徒たちのために快く、そして素晴らしい演奏をしてくれました。
在校生の生徒も飛び入りしてくれてそれぞれに大切なものを感じ取ってくれたようです。
どんどんとこういう機会を作りたいと思います。
翌日のライブは打って変わって実力者のピアニスト
片倉真由子さんとの久しぶりの共演でした。
深いところから無限に繰り出されるインスピレーションに
久しぶりに大いに刺激をもらいました。
ドラムは初共演の大儀見海くん。
お父様の大儀見元さんとは旧知の仲ですが
海くんは初共演。
シカゴで鍛えられた確かなスイング感は
ジャズを演奏するにあたって最も的確なものであると感じました。
今後が楽しみな若者の登場に嬉しくなりました。
そして活動7年目の井上陽介トリオ。
僕の多岐に渡るレパートリーにも的確に応えてくれる信頼のメンバーです。
今年もロングツアーがあるので楽しみです。
しかし、さまざまな事情からロングツアーは今年で最後にしようと決断しました。
解散するわけではないので、またどこかで演奏を聴いていただける機会は
今後も続くと思われます。
メンバーそれぞれも忙しくなったので活躍の機会も増えてきました。
自分が20代後半から30代終わりまでを過ごした大切な期間を
彼らがどんな形であれ音楽家の人生で最も大切であることを感じてくれることを
心の底から願っています。
3月20日には盟友、塩谷哲くんとのDUOライブもあり、
ゲストにやはり国立音楽大学のジャズ専修の卒業生で
今をときめく松井秀太郎くんが参加してくれます。
今からワクワクします。
還暦を迎えてもワクワク出来る日々に感謝して活動していきます。
どうぞよろしくお願いします。
喪中につき年末年始のご挨拶は控えさせていただいておりました。
が!2025年もどうぞよろしくお願いします!
年始早々に大変悲しい知らせが。
素晴らしいサックス奏者の鈴木央紹くんが逝ってしまいました。
亡くなったのは2024年の年末だそうですが
早すぎて残念すぎて言葉がありません。
ルパンティック5など数々の共演を重ね
プライベートでも何でも相談でき
それを大きな心で受け止めて励ましてくれる
大切な大切な友人でした。
今はただご冥福を祈るばかりです。
生きるということの大切な意味を考えさせられます。
また健康であるということのありがたさも感じます。
通常は1月や2月は、年末の忙しさや慌ただしさから解放され
ゆったりとした日々が続くのですが
今年は何故だか大きなイベントが続き
しかも自分のキャパシティを超えた内容のものが続き
練習に明け暮れる年始となりました。
RINAさんの横須賀芸術会館でのコンサート。
高木里代子さんのサントリーホールでのコンサート。
などなど。
でもどれも素晴らしいものばかり
沢山のお越しをありがとうございます。
デビッド・バークマンさんの素晴らしくも難曲なライブも続き
全力を出し切れることのありがたさも沢山感じられ
幸せな日々とも言えます。
その中で聞くことができたスティーブ・ガッドさんのライブは
もう一度、音楽の大切な核心を思い起こさせてくれるものでした。
無駄な音のない研ぎ澄まされた音楽なのに
リラックスしてグルーブするのは一級品です。
聞く人の心にスッと入ってきてv
まるで上質な映画や本の中の物語を聴いているようでした。
そして今年も井上陽介トリオは全国ツアーを行います。
初めて伺うところもあり楽しみですが、
ロングツアーは今年で最後にしようかと思っています。
解散するのではなく、活動をコンサートやジャズフェスティバル
都内や関東近郊のライブ、
短い期間でまた色々とところにも行くかもしれません。
結成7年目でアルバムも3枚リリースできて
おかげさまで各地で沢山の応援もいただけるようになりました。
しかしロングツアーにかかる諸経費もかつてないほど高騰して
採算を取るのが難しくなってきたことも一因であります。
若手だったメンバーも30歳を迎え活躍もめざましく忙しくなりました。
これからがますます楽しみです。
僕自身は今年はまだ発表できないものも含め
また新しい展開も待ち受けていますので
どうぞお楽しみに!
皆様もくれぐれもお身体には気をつけて!