Letter From Yosuke


2024年


1月21日|2月29日|3月31日|4月30日|5月31日|6月30日|7月30日|8月31日|9月30日|10月31日|






10月31日

何故だか夏の名残のような日々が続いた10月
もう10月なのに、というくらい暑い日
少なくとも涼しくはない日が半ばすぎまで続きました。

10月も色々な形で沢山の方に聞いていただく機会をもらえて幸せでした。

そんな中で行われた毎年恒例の井上陽介トリオの秋のツアー
沢山のお客様に来ていただき無事に終了しました。
6年間、このトリオで真摯に音楽を演奏してきた
その成果が皆さんにも感じていただけたと思える手応えを感じました。

レパートリーも6年間で演奏したものから色々と選んだり
新しいレパートリーも加えて
より新鮮に大胆に、そして繊細に表現できたと思います。
若者だった武本、濱田両氏の二人も6年経ち、音楽的にも飛躍的に成長し
キャリアもたくさん積んで逞しくなりました。
同じメンバーで演奏し続けることの大切さを痛感しております。

各地で毎年楽しみにしてくれている方が待っていてくれるのも
とてもありがたく、今後の活動に勇気をいただきます。
自分達の演奏する音楽も
独りよがりにならず、しかし自分達の芸術を追求する
そのバランスを取るには
皆様の反応で押し測るしかないのです。

ジャズという音楽は決してメジャーな音楽ではありませんし
その日にどう演奏が発展するか予測もつかなく
それがまた面白く貴重なところでもありますが
その楽しみを伝えることができれば
もっと沢山の方に聞いてもらえるのではないかと思います。
そしてそれを後世の若者たちが
もっと活動しやすくなることにもつながると思ってます。

何よりも、生の楽器の響きの生演奏は
その場でしか味わえない感動があります。
波動のようなものとでも言いましょうか。
その力は計り知れないものと感じます。
録音されたものとはまるで違うものですので
音楽家としてはどちらの形態も楽しんでいただきたい
そう願っている人が多いのではないでしょうか。
僕のどのくらい続けられるかわからない残りの音楽人生ですが
なるべくいい形で後世にバトンタッチできればと思います。

旧友である素晴らしいタップダンサーの
熊谷和徳くんが主催する
KAZ TAP STUDIO 16th Anniversary Event「軌跡と奇跡」v "Ellington Mode" デュークエリントンへの手紙】に出演しました。
タップダンスとジャズはアメリカでは切っても切れない関係ですが
日本ではまだ認知度が低いかもしれません。
熊谷くんは東京オリンピックの開会式で上原ひろみさんとパフォーマンスするなど
日本のタップダンス界を背負って立つ人。
彼はタップスタジオで後進の指導にも力を入れていて
彼らが毎年力を合わせて一つの舞台を作り上げているものが
このイベントです。
パフォーマンスが素晴らしいのはいうまでもありませんが
皆様の輝く笑顔が印象的でした。
こちらにも沢山の勇気をいただきました。

悲しい出来事も一つ
僕が教えている大学の学生で
とても真面目に音楽を追求していたサキソフォンの生徒が他界しました。
先日のナルの若者たちをフィーチャーしたライブにも参加してもらい
とても才能と情熱のある若者でした。
詳しい経緯などは控えますが
早すぎる逝去に愕然としています。
特に、僕に良く音楽のこと
人生についての相談を受けていたので
とても残念な気持ちでいっぱいです。
今はご冥福を祈るばかりです。

今年は還暦を迎えお祝いムードもあり
沢山のお祝いをしていただき嬉しい時間もたくさんありますが
姉の逝去など、悲しい別れも多くて
心の置き所が難しい年でもあります。
出来ることは
なるべくポジティブでいること
そして人々に音楽を通して希望と勇気を与える
そんな演奏をすることに集中するのみです。







9月30日

9月はいつものサイクルとは違うリズムの月だったように思います。

初めて出演するお店。
初めて出会う人。
久しぶりに演奏する人
スペシャルな人との再会

8月は姉の事もあり
別れのリズムに支配されていた事を考えると不思議です。

まるで神様がどこからか見ていてバランスを取ってくれているような。

演奏も色んなものを色んな人と沢山しました。
そんな中で自分のトリオのレパートリーも少し変化をつけてみました。
大事なのは前に進む事。
そして自分に負けない事なのかなと漠然と考えます。
自分の中で音楽や人生に対しての感じ方が変わった、そんな実感があります。

スティーブ・ガッドさんとの再会の機会をくれたミカストルツマンさんの素晴らしいリサイタル、感動しました。
前回よりもさらに深く参加したアーティストの内面が見えた貴重な機会でした。
もちろんスティーブ・ガッドさんは神レベルのドラミング。
ドラムという楽器の真髄を見せてくれました。
挟間美帆さんが書き下ろしたマリンバコンチェルトも驚くべき素晴らしい曲でした。
今、ノリに乗っている人の息吹を感じました。

納谷嘉彦トリオのCD発売記念ツアーもCDには参加していませんが
ドラマーの江藤良人くんとの久しぶりのツアーとガッツリ演奏して、
お互いの進んできた道について音楽で語りあった気もします。

そして参加したクリアアサヒのCMも公開になりました。
北村匠海くんと、坂本冬美さんの後ろにそこそこ映ってます。是非ご覧下さい。

クリアアサヒCM
いったい人生とは何なのでしょう。
それを探す旅はまだまだ続きます。お楽しみに。






8月31日

8月はとても嬉しいことと、とても悲しいことが同時にやってきました。

嬉しいこと。

8月19日、丸の内コットンクラブにて井上陽介還暦記念ライブでした。 自分の還暦ライブをやるなどどは、以前は夢にも思っていませんでしたが、
お世話になった皆様への恩返しの意味も含め、
それまでの活動に一つ記念碑を建てたいと思い計画、実施いたしました。
どのくらいの方に来ていただけるのか不安でしたが、
結果、2セットとも満席のお客様に来ていただきありがとうございました!
本来ならお越しいただいた方、全員にご挨拶して回りたいところでしたが、
時間も限られており、限られた方々としかご挨拶出来ずに申し訳ありませんでした。
改めて沢山の方に支えていただいている事に感謝いたします。
6年培った素晴らしい武本、濱田漁師のトリオの面々、
快く参加を決めていただいた、カラフルで大きな波を感じさせてくれる小沼くんのギター、
そしてミラクルな歌唱の竹善さんにも感謝です。
今後とも精進を重ねていきますのでよろしくお願いします。
この企画を快く受けていただいたコットンクラブの安納さん、スタッフの皆様もありがとうございました!

そして!幼稚園時代、小学校、中学校、高校生時代の旧友が沢山来てくれました。親戚も!懐かしい顔に会えるのは何よりも喜びですね。

そして悲しいご報告です。

還暦記念ライブの少し前の8月15日に実の姉が亡くなりました。享年63歳。
還暦記念ライブでは皆さんにお祝いしていただくイベントのためにこの事を伏せておりました事をお詫びします。
沢山のお越しとお祝いに感謝いたします。

姉は善人と言う要素でしか出来ていない人で、人を貶めたり騙したりと言う事とは無縁の人でした。
僕たちはほぼ母子家庭と言う環境にありながら、
僕のわがままである音楽の道に進むこと。
大阪から東京に出て、さらにニューヨークにも行き、帰国してからも東京で活動すると言う生き方の影で、
姉は母の面倒を一手に引き受けてくれている上に、自分でも3人の子供に恵まれ育てたあげました。
事情もあり旦那様の分も1人で一家を養うために稼ぎ、
子供たちをちゃんと大学まで進学させるなど、芯の強い人でもありました。
姉は若い頃は自分でも宝塚歌劇団など音楽の道を志した事もあるのですが、
紆余曲折を経てグラフィックデザイナーになり、
結婚後は家計を支えるために介護士の資格をとって奮迅の活躍。
着物の着付けの資格もあり、料理も得意で、
ある意味、いろんなことに才能がありすぎたのかもしれません。
僕が音楽の道に進むきっかけになったのも、幼少の頃に姉がピアノを習っていて、
それがうらやましく、自分も親に無理を言って習わせてもらったのがきっかけでした。
初めて出たピアノ発表会では連弾で「ドナウ川のさざなみ」を弾きました。
僕のピアノのレッスンはその後、すぐに終わるのですが、
しばらくして今度は僕が中学生の頃、学校の合唱コンクールのギターの伴奏を弾く事になりました。
姉がフォークギターを持っていたので、ただそれだけの理由で立候補してしまったのです。
それまでろくに弾いたこともないギターを猛練習。
そこから、フォーク〜ロック〜フュージョン〜ジャズと言う道を辿る事になります。
姉がギターを持っていなかったらありえなかった僕の音楽家人生のはじまりです。
姉は一年前に脳腫瘍を患い、手術を試みるも完全に根治する事はできず、
再発してあっという間に亡くなってしまいました。
最後のひと月の間に少し会話のようなものが出来てのは不幸中の幸いでした。
8月20日、還暦記念ライブの翌日に告別式が執り行われました。

告別式では頭では分かってはいましたが、悲しみが溢れかえって来ました。
小さい頃から弟の面倒をよく見る優しかった姉。
高校生の頃はいち早く流行のファッションを教えてくれたりしました。
大学生の頃はカフェバーでのバイトを紹介してくれたり、社交性に富んだ人でもありました。
最後は安らかに息を引き取ったと言う事で少し安心しました。

長々とした報告ですみません。姉さん、色々とありがとう。どうか安らかに。お疲れ様でした。

今は心の整理がまだつかない上に、その他にも悲しい突然の別れが沢山あって
なんとも言えない状態ですが、
まずは母のケアをしっかりしなくてはと思います。
そして、姉のためにも命ある限り、精一杯命の炎をもやしていきます。
このことに関しても沢山の方から心遣いをいただき感謝したします。

しばらくは少し悲しみを湛えた演奏になるかもしれませんが
僕の希望は、音楽によって無上の喜びを感じていただくことです。
ステージ上では喜びを爆発させていこうと思います。
どうぞよろしくお願いします。







7月30日

7月16日、無事に還暦を迎える事が出来ました。
まずは今まで丈夫に産んで育ててくれた母に感謝したいと思います。
途中から母子家庭となり、僕と姉を育てていかなくてはなり、人の倍以上の苦労をしたと思います。
おまけに大学を卒業したら東京へ、そしてすぐにニューヨークへと渡り、
やりたい放題の息子を反対する事もなく(少しは反対したかも?)応援し続けてくれなければ今の自分はありません。
そして今まで支えてくれた家族、親戚、友人、仲間、関係者、そしてリスナーの皆様全てに感謝したいと思います。

7月は久しぶりに北海道ツアーが素晴らしいピアニストの堀秀彰君とDuoでありました。
かつては辛島文雄さんや佐山雅弘さん、そしてルパンバンドでたびたび訪れた地ですが、
近年は単発の仕事で行く事が多く、各地の皆様とお会いする事がなかなかありませんでした。
久しぶりにお会いする皆様との再会はとても嬉しく味わい深いもので、
人生の機微を感じさせてくれました。
各地で少し早い誕生日祝いなどもしていただき感謝。
北海道ですから沢山の美味しいものをいただきました。

そして続けて行われたニューヨーク時代からの仲間のデビッドバークマンさんのツアーも
各地での再会が沢山あるツアーでした。
やはり少し早い誕生日祝いをしていただきありがとうございました。

さらにあえてバースデーライブとは銘打たなかった誕生日翌日のボディアンドソウルでの井上陽介トリオのライブにも
沢山のお祝いを持って来場いただきありがとうございました。
メンバーからのサプライズのプレゼントもあり、忘れられないライブとなりました。

まだまだ老け込むには早いですが、人生もいよいよ仕上げの覚悟を持って音楽と携わっていく所存です。
どうぞよろしくお願いします。

p.s 8月19日、コットンクラブでの還暦記念ライブ、よろしくお願い申し上げます。







6月30日

井上陽介トリオ「One Step Beyond:Live at Body&Soul」発売記念ツアー2024の第3弾も無事に終了しました。
今回も全国各地で沢山の応援をいただきありがとうございました!
各地でライブを受けてくれたライブハウス、企画してくれた主催の皆様に感謝いたします。
トリオも毎日、守りに入ることなくクリエイティブに演奏でき充実の時間となりました。
武本くん、田くん、ありがとう。
これにて3月から続いていた発売記念ツアーもいったん終了です。
都内のライブも含め、どれも思い出に残る忘れられないライブとなりました。
今後、8月19日の還暦記念ライブへとますます勢いを増していきたいと思いますので、是非お越しください!
それにしても今回も各地で美味しいものをいただきました。
日本全国にそれぞれの土地でしか味わえないものがある事を改めて思い出しました。

人生は2度あると言います。
残り時間が少なくなり、ひと時も無駄に出来ないと思った時に2度目の人生が始まるそうです。
もう、随分前にそう感じて、なるべく自分の納得のいく活動、演奏を心がけています。
今後の活動にも是非ご期待ください。







5月31日

井上陽介トリオ「One Step Beyond:Live at Body&Soul」発売記念ツアー2024の第二弾が無事に終了しました。
今年も長岡、仙台、山形、青森の大鰐、盛岡と開催していただき、
どこも熱気溢れる方達に集まっていただき盛り上がっていただきありがとうございました。
CDの方も沢山お買い上げいただき感謝。
同じ曲でも毎日違う風景を見させてくれる素晴らしいメンバー【武本和大(P) 濱田省吾(Ds)】 にも感謝です。
トリオも結成6年目、途中でコロナ禍にも巻き込まれ、活動もままならない時期もありましたが
演奏し続け、みなさまに音楽をお届けすることを諦めなくてよかったと実感します。
ジャズはマニアックで決して一般的な音楽ではありませんが
今や多くのジャンルの音楽に影響を与えている音楽。
何より、その日にしか生まれないたった一度きりの演奏。
そして圧倒的なサウンド。
決して難しいことを考えなくても楽しめる音楽です。
僕の生きている間にたくさんの方々にその素晴らしさを体験していただき
次の世代の音楽家全てが、少しでも演奏しやすい環境になることを願っています。
先輩たちが頑張ってくれたように、僕たちも見習っていかなくては。

5月はラプソディ・イン・ブルーの月でもありました。
一つは金沢のガルガンチュア音楽祭にて
大西順子トリオとオックスフォード管弦楽団の共演。
指揮はマエストロ沼尻さん。
町中が主にクラシック音楽で溢れる素敵なイベントで
その中で演奏できたことはとても幸せでした。
トリオ公演にもたくさんの方にきていただきありがとうございました。

もう一つはRINAトリオで南青山の素敵な円形劇場BAROOMにて。
こちらは2月のコットンクラブでの再演ですが
より進化した形、そして圧倒的な新曲もあり
中身の濃い充実した公演でした。

また須川展也さんのデビュー40周年リサイタルにも出演させていただきました。
こちらは本来は普段時折活動している渡辺香津美さんとのトリオでの演奏予定でしたが
香津美さんの体調不良のために須川さんとDUOでそのレパートリーを演奏しました。
香津美さんの早期の回復への祈りも込めたエールです。
二部は須川さんのお弟子さん70名によるサックスオーケストラでしたが、
もはや日本を代表する方々ばかり。
サックスだけとは思えない多彩で精密な音世界に驚嘆しました。
改めて須川さん、おめでとうございます。

その他、今月は普段共演する機会の少ない方々からも沢山誘っていただき
改めてみなさまの素晴らしさ、そしてジャズの楽しさを味わいました。

今年は僕も還暦を迎えます。
その還暦記念コンサートが8月19日に丸の内のコットンクラブであります。
レギュラートリオに加えてゲストに佐藤竹善さん( VO)小沼ようすけくん(G)という
まさに一期一会のスペシャルなライブです。
ぜひ、お越しください!







4月30日

季節が変わり、色々なことが変化する月でした。
堀くんとのDUOツアーも堀くんのおかげで
いったところない場所、これまで出会わなかった人たちとの出会い
そんな新しい体験を沢山させてもらいました。
もちろん演奏も10日間連続でも惰性に流されることなく
毎日新しい風景を見ることができたのも素晴らしい体験でした。
オーガナイズしてくれた堀くんをはじめ
各地でコンサートやライブを開催してくれた皆様
応援してくれた皆様、
そして毎日沢山のお客様にきていただき感謝です。
DUOという形態は誰かに寄りかかることもできない
緊張感を伴うもので
聞く方も最初は緊張するものですが
このDUOはあっという間にお客さんの心の中に
すっと音楽を引き入れて、映画を見るように楽しめる
そんな雰囲気が魅力だと思います。
会話するように、時に一人語りになり
それをじっくりと受け止めたり
同時に沢山のことを喋って笑い合ったり
音楽とは本来、人間の心に沿ったものであることを思い出しました。

その前後に自分のトリオのライブもあり
目指す方向が同じである事に気付かされました。

それにしてもあっという間に桜は嵐のような気候で吹き飛び
ツアーが始まる時はダウンジャケットを着ていたのに
途中ではTシャツ一枚になったりと
これほど季節の変わり目を感じた事も珍しいです。

各地で13年ぶり、18年ぶりに聴きましたという方もいて
長く元気に、そして真摯に演奏を続ける大切さも感じました。

僕の「Straight Ahead」というアルバムを制作した時の
Z’sというバンドのピアニスト、納谷嘉彦さんとの久しぶりの
コラボレーションも楽しく、
アルバムもレコーディングしました。
ドラムは木村紘くんという才能溢れる若者。
新鮮な空気を吹き込んでもらいました。
発売は夏頃の予定です。
お楽しみに!

今年は還暦イヤーということで密かに色々と計画中。
それでも演奏は平常心で、皆さんが楽しめるものを。
良い音楽を。そんな基本に立ち戻ってやり続けたいと思います。







3月31日

3ヶ月間、古澤巖×山本耕史コンサートDandyism Banquet Uも無事に千秋楽を迎えました。
シーズン2ということもあり、前回からのバージョンアップを皆で模索して
山本耕史さんも脚本、演出に積極的に関わっていただき
さらに皆の意見も積極的に取り入れて作り上げ
舞台、照明、音響の方々も力を合わせたものが
結実して一つの素晴らしい音楽絵巻になりました。
それを陰で支えていただきたスタッフの皆様の力も大きかったです。
Dandyisum_Banquet(古澤巌,山本耕史,塩谷哲,小沼ようすけ,大儀見元,井上陽介)
の新しい扉が開かれた今、新しいシーズンが来ることを願っております。
個人的に山本耕史さんと色々な話ができたことは宝物です。

大西順子さんのトリオのゲリラライブも行われ
久しぶりにトリオのレパートリーにもガッツリ取り組んで演奏できて
とても充実した時間を過ごすことができました。
最高レベルのジャズ、そんな言葉では足りない音楽でした。

日頃から何かとお世話になっている金子隆博さん率いるBig Horns Beeの
ブルーノート東京のライブに参加しました。
ゲストはクレイジーケンバンドの横山剣さんでした。
素晴らしいエンターテイメントと歌声。
まさか本物の「俺の話を聞け」を自分が演奏することになるとは。

そしてはじまりました、井上陽介トリオ「One Step Beyond:Live at Body&Soul」発売記念ツアー2024
こちらも新しい扉を開くべく、日々クリエイティブな演奏をしています。
トリオも6年目を迎えるなんて!
素晴らしいメンバー、武本、ハマショウには感謝しかありません。
そして足を運んでくれるお客様の皆様にも感謝です。
ライブを受けてくれる各ライブハウスのマスター、スタッフの皆様にも感謝。
感謝、感謝、感謝の日々です。







2月29日

井上陽介トリオの新譜「One Step Beyond:Live at Body&Soul」が
2月21日に無事に発売されました。
これもひとえに日頃、応援をしていただいている皆様のおかげです。
ライブレコーディングに参加いただいた方の熱いエネルギーが
演奏の後押しとなっている様子が見事な音質で収められております。
もちろん5年にわたる活動で培ったトリオのサウンド。
武本、濱田両氏の素晴らしい成長が僕の理想とするサウンドを
見事に作り出してくれています。
いつもポジティブなエネルギーで演奏にのぞんでくれる二人に感謝です。
そして場所を快く提供してくれたボディの京子ママ、そしてスタッフの皆様
レコーディングエンジニアの菊地くん、プロデューサーの山下さんとポニーキャニオンの皆様
素晴らしい写真とライナーを書いていただいた高橋さん
いつも素晴らしいデザインをしていただいている横山さん
いつも支えてれる家族
ここでは書ききれないくらいの沢山の皆様に支えられて出来上がった作品です。

そしてその発売記念ライブが発売日に、同じボディ&ソウルにて行うことができました。
レコーディングにも参加していただいた方や、その日惜しくも来れなかった方
初めてこのトリオを聴く方や、初めてジャズを聴く方、
はたまた遠方からこのめでたき日に駆けつけてくれた方など
多くの方に見守られ演奏できました。
CDもたくさん買っていただきました。
いつも応援していただいている方から記念品をと
CDを買っていただいた方に特製のキーホルダーを。
本当に多くの方に支えられて活動できています。
改めて感謝、感謝の日々です。

今月は『古澤巖×山本耕史コンサートDandyism Banquet U』 の公演もたくさん。
こちらも波に乗ってきて、どんどんと新しい局面が展開されています。
今まで手探りで挑戦してきたものが確信に変わったような気がします。
古澤巌、山本耕史、塩谷哲、小沼ようすけ、大儀見元 、井上陽介という
6人が一つのものを目指して作り上げる素晴らしい世界。
あと少しの公演となりましたが、
きっと次もある予感がします。

その他、いろいろな活動を通して新しい出会いもあり
心が揺さぶられる日々です。
それ以上の幸せがあるでしょうか。
世間では暗いニュースが多いです。
音楽が少しでも明るくポジティブに出来ることを願って精進します。







1月19日

皆様、遅くなりましたがあけましておめでとうございます。
今年は波乱の幕開けとなりました。
震災で被害に遭われた方の1日でも早い日常が戻りますように。
そして亡くなられた方のご冥福をお祈りします
また飛行機の事故で亡くなられた海保の方のご冥福もお祈りします。
そんな幕開けになり、新年ムードに浸ることもなく日々が過ぎていきます。
音楽家に出来ることを自分に問いかける日々でもあります。

年始から早速始動したのは『古澤巖×山本耕史コンサートDandyism Banquet U』です。
塩谷哲くんが音楽監督を務め、今回は山本耕史さんが脚本と演出を手がけたパワーアップバージョンです。
小沼ようす(G)大儀見元(PERC)という前回と同じ猛者たちと作り上げる摩訶不思議な音楽劇。
何度かの公演を重ねていますが、どこも最後はオールスタンディングの喝采をいただいています。
音楽を通してめぐる不思議な世界への旅ですが、最後は温かな気持ちになる魔法のようなステージ。
今後も続きますので是非、体験しに足をお運びください。

年初は海外からのミュージシャンとの共演も。
一つは長い友情で結ばれたデビッド・バークマンさんとジーン・ジャクソンさんとのトリオを静岡で。
もう一つはニューヨーク在住のドラマー、森智弘くんのライブでベニー・べナックUさんとスターリング・コザさんとコットンクラブで。
どちらもニューヨークで過ごした日々が思い起こされる演奏と会話でとても刺激を受けました。
ジャズの伝統への尊敬と自己の新しい表現のバランスが素晴らしいです。

そしてアルバムの発売を控えた井上陽介トリオのライブもピットインから始動しました。
活動を始めてもう5年!
その間に培ったトリオのサウンドが、また新しい局面を迎えるような演奏ができています。
2月のアルバム発売と共に全国の皆さんに聞いてもらえるのが楽しみです。
今年も全国各地をツアーで回る予定なので是非、聴きに来てください。
今の所、3月に大阪、名古屋、大津、静岡。
5月に新潟、仙台、山形、青森、盛岡。
6月に京都、広島、福岡、大分、熊本、鳥栖、小倉、高知、香川、倉敷、姫路などを回ることが決まっております。
どうぞよろしくお願いします!







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