Letter From Yosuke


2015年


1月23日|2月7日|3月8日|4月3日|5月5日|6月5日|7月5日|8月5日|9月4日|10月5日|11月3日|12月2日|




12月2日

はい、毎年恒例に心に思う事。もう12月です。師走です。信じられない。
いったい何をしていたらこんなに月日があっという間にすぎてしまうのか。
と、思う反面、今年もいろいろな事がありました。
自分のリーダーアルバムの発売記念ツアーを沢山やりました。
受け入れていただいた会場、スタッフ、お店、すべてに感謝したいです。
嬉野にはじまり、博多ニューコンボ、マックスオーディオ、熊本スイング、ジャズ工房にしむらでスタート。
九州をスタートにして本当に良かったです。これで弾みがつきました。
その後東京ブルースアレイ、静岡ライフタイム、大阪ミスターケリーズ(ソールドアウト!)名古屋ラブリー
それらの主要都市でのライブも、とても勇気づけられる物でした。
月を変えて、松山モンク、高松スピークロウ、岡山ルネスホール、京都ラグ、鈴鹿どじはうすと巡り
バンドもとても独自の世界を描き出せるようになり、日本の音楽界を少しでも変えたいという僕の願いも
わずかながら、壁を打ち破る事が出来たのではないかと思います。
その後、6月に念願の自身の名でのホールコンサートを調布グリーンホールに受けていただきました。
ゲストに佐藤竹善さんにも参加していただき、より音楽そのものを愛する人の元に僕の音楽が届きだした
そんな実感がわいてきました。
6月には東北、上越方面へのツアーも実現でき、八戸、盛岡、仙台、長岡、金沢へ行く事が出来ました。
演奏者側と受取手側の熱意をお互いに交換できたのではないかと思っています。
8月にはモーションブルーヨコハマでは沢山のお客様に来てもらい、フラプラのSHIHOちゃんも飛び入りしてくれたり
矢井田瞳さんも見に来てくれたりと、音楽を通してよい波動が広がっていくのが目に見えるようでした。
最後に岩沼市民会館の県民コンサートに出演できて自分の単独公演では記録となる500人の方に来ていただきました。
自分の名前で活動するというのは大変ですが、やりがいと充実感、そして何かを作り出す心が磨かれます。
これからも精進していきますのでよろしくお願いします。

その他の活動では、スーパーフライのレコーディング、絢香のコーラスのみのレコーディング
井上陽水さんのレコーディングなどの参加で、さらに視野が広げる事が出来てうれしいです。
ジャズを土台にした僕のサウンドが違うジャンルにも混ざって響き合うチャンスをもらえた事に感謝します。
本田雅人さんのBBSTATIONへの参加も新しい境地を広げてくれました。
どちらかというとキメキメのものは普段やる気会が無い僕に
温かい心で多様な音楽を演奏させてくれてありがとうございます。
渡辺香津美さんのグループでの演奏も極限の力を発揮させてくれていつもとても刺激になります。
佐山さんは体調の悪い中、精力的に以前にもまして真摯に音楽に向かっている姿に感動しました。
いつもレギュラー的に声をかけてくれる皆様、そしてセッション的に声をかけてくれるみなさま
本当にありがとう。さまざまな人と摺り合わせてこそ鍛えられるものが沢山あります。
今年CDをリリースした江藤君率いるカラテチョップスも毎回が真剣勝負なのに楽しい希有なバンドで今後が楽しみです。
長年お世話になっている大野雄二さんのトリオとルパンティック5。お疲れ様です。
その他、さまざまな機会をいただいて僕という人間は成長させてもらったり生活させてもらっています。
そのすべてに感謝したいです。そして年末に向かって佐藤竹善さんのクリスマスツアーが昨年に引き続きあり
吉田美奈子さんとの共演もあります。
自分は本当に幸せ者だと思います。
来年は音楽のみならずすべての事にさらに目を開かせて大いなる目標に向かって進みたいです。
もっと音楽が人の心を動かし、人間が人間らしく生活できる世の中になりますように。



11月3日

急に寒い日が続くようになりました。と、思ったら暖かかったり。
この寒暖差にどんどん自分の体がついていかなくなっているのは気のせいでしょうか?

そんな中ですが、昨年10月に出させていただいた自分のアルバム『GOOD TIME」が
発売から一年を迎える事が出来きました。
一年間で様々な人に聞いていただき様々な反応を得て
それに伴いアルバム発売記念ツアーで沢山のライブを同じメンバーで演奏して
アルバムの中の曲も育ってきたように思います。
アルバムを出してその反映の中で自分を投影する。
これほど貴重な機会は音楽家にとってはありません。
だからこそアルバムは誠実に正直に作っておかなくては意味が無い事も学びました。
そしてその乱反射したものの中から人生の醍醐味を味わうのが自分を育てる事でもあると。
おかげさまで少し成長させていただけたような気がします。
ますます良い音楽を作って行く所存です。

10月も様々なライブでいろいろな事を学ばせていただきました。
僕たちのようなライブ中心で即興中心のミュージシャンは現場でどれだけの集中力
そしてその機会を無駄にしない謙虚で誠実な心でいれるかが勝負となります。
年末に向かって様々なチャンスをいただいている事に感謝しつつ日々演奏したいと思います。



10月5日

9月は雨がたくさん降った、そんな思いの詰まった月でした。
そのためにあちらこちらで災難も起こり心痛がたえません。
悲しい出来事は人の心を暗くしますが、そんな中
音楽を演奏するという事は微力ですが何かの力添えになればいいのですが。

幸いにも仕事の機会は沢山いただき感謝の日々です。
久々に現在活動をやっている自分のカルテット以外でのリーダーライブもやりました。
初共演の方々との演奏の機会もあり、この国にはまだまだ才能のある人材が沢山いるのだと思いました。
作曲家の池頼広さんのお声がけで相棒14のオープニングの録音に呼んでいただいたり
タイガー&バニーのコンサートに起用していただいたりして見聞を広める機会をいただきました。
また以前から交流があり、昨年のクリスマスツアーでもご一緒させていただいた佐藤竹善さんの
新しいクリスマスアルバムのレコーディングににも参加させていただきました。
アレンジも一曲任されて、小沼ようすけくんや宮本貴奈、江藤良人のジャズクリーチャーズ、
トロンボーンの中川英二郎くんにも演奏していただき素晴らしい出来栄えです。
今回がシリーズのVOL3ですがVOL1にも参加、アレンジもさせてもらっています。
今年もクリスマスツアーがありますので発売と共に楽しみです。

レギュラー的に活動しているバンドも含め、自分の可能性や視野を広げてくれる活動は本当にありがたいです。
今秋はまたリーダーとして横浜ジャズプロムナードに出演したり、宮城でのコンサートや美術館での演奏など
自分を表現できる機会もあるので、気合いを入れて頑張りたいとおもっていますのでよろしくお願いします。


9月4日

夏も突然に終わり、一気に秋の気配です。
今年の前半から力を入れていたCD「GOODTIME」のリリース記念ライブも
8月12日のモーションブルーヨコハマでのライブで一区切り。
九州から東北まで3回に分けてのツアーを含め、久しぶりに沢山自分のバンドの活動をやりました。
バンドメンバーもどんどん音楽を豊かにしてくれて、音楽が成長していく様が
バンドを組んで同じメンバーでやらなければ得られない貴重な体験となりました。
モーションブルーのライブではフライドプライドのShihoちゃんが飛び入りで参加してくれたり
矢井田瞳さんが見に来てくれたりと華やかなムードを演出してくれました。
熱心なお客様にも沢山来いただきありがたや、ありがたや。

その他のライブ、レコーディングなども充実の夏でした。
札幌シティジャズでは長年のヒーローだったウィル・リーさんにお会いして話をする事が出来て感激でした。
こちらの演奏も聴いていただき褒めていただき、少年のように喜んでしまいました。
もちろんウィル・リーさんの演奏はご機嫌でした。
何かと暗いニュースや、悲しい別れの話が多い中、出会いは大切にしていきたいです。

佐山さんも体調は万全でないもの気迫のこもったプレイに回復を感じます。
富山での香津美さん、川嶋君を加えたコンサートは近年まれに見る熱いコンサートでした。
僕は改めて、素敵な仲間や先輩、後輩に恵まれていると思いました。
みんな音楽に真摯に向き合い、真剣に演奏を極めようとしている人たちです。
様々な浮ついた問題の多いこの国を良くするのもこういった人たちのパワーが必要かもしれません。
自分も良い音楽、人々の心に届く、心を揺さぶられる音楽を演奏していきたいです。
今後も頑張りますのでよろしくお願いします。




8月5日

激動の7月も終わりました。
おかげさまで無事に51歳の誕生日も迎える事ができました。
ひとえに丈夫な体に生んで育ててくれた母親への感謝。
そして支えてくれる周りの人々に感謝します。
この年になってもバリバリと働ける環境を提供してくれる周りの人々に感謝します。
そして充実した音楽人生を過ごさせてくれる素晴らしい仲間達にも感謝します。
日本に居を移して10年以上経ちますが、音楽を愛する素晴らしいオーディエンスが足を運んでくれる事に感謝します。
感謝、感謝、感謝の日々です。

佐藤竹善さんとの新たなコラボレーションによってまた僕の音楽の引き出しをあけてもらい
自分のグループやカラテチョップスなどではジャンルを超えた音楽やジャズの本質を追究させてもらい
本田雅人さんのビッグバンドでは自分の持てる力の限界を超えたチャレンジをさせてもらい
この年ですが、まだまだ成長の機会をいただけている事に感謝します。
そしてなにより、聞きにきてくださる人々の喜ぶ顔が純粋にうれしいです。
自分が持てる力と感性を注ぎ込んだ音を楽しんでもらえる事、このフェアな関係こそが
音楽家を真に磨き、高みを目指して前進させてくれる力になります。
これは音楽家一人の力ではどうしようもありません。
皆様の支えと音楽に対する愛情が必要です。

その大きな支えになってくれていた、僕に最初に大きなチャンスをくれた人
ロイヤルホースの関さんの突然の訃報に、驚きと悲しみでいっぱいになりました。
個性が強いために誤解もされ、いろいろとありましたが、常に変わらぬ愛情と友情を保ち続けて
何かあるとすぐに声をかけてくれた人でした。
今はご冥福を祈り、おつかれさまと声をかけたいです。
相次ぐ大切な人の訃報は悲しみばかりですが
同時に残された人生の時間を大切に生きる事を教えてくれます。
これからも本当に良い音楽を演奏していきたいと思いますので、よろしくお願いします。




7月5日

井上陽介カルテットCD発売記念ツアー第3弾、東北北陸編が無事に終了しました。
自分のリーダーとしては初めての北へのツアーでした。
不安もいっぱいでしたが沢山の人に来てもらい、そして盛り上がってもらいうれしかったです。
今度のアルバム、ライブは前例のないような音楽で
グルービーでパワフルで繊細で楽しくて暖かい音楽、かつクリエイティブという
なかなか高いハードルを超える事を目指しています。
それがどのように人々に伝わっていくのか未知数でしたが
ツアーを3回やる事によって自身と勇気をお客様からいただきました。
そして素晴らしい演奏で力を貸してくれているメンバーに感謝です。
ツアー前に行われた調布でのコンサートも佐藤竹善さんをゲストに迎え
なんとソールドアウト。我ながらびっくりです。
そして自分のバンドと竹善さんの声が融合した時は感動でした。
何かを生み出すのは苦しみも大きいですが、喜びも大きいですね。
本物の感動に出会った時の心を奪われて魅了される、
その感覚を音楽でなんとか表現できないかとこれからも格闘していきますので
応援、よろしくお願いします。

そして井上陽水さんとレコーディングで共演を果たしました。
いろいろな意味で幼少のころより引き合いに出される事が多かった陽水さん。
以前、お会いした事はあったのですが、まさかの共演となりました。
ユナイテッドカバーズというアルバムの一曲目、シルエットロマンスでベースを弾かせていただきました。
ヘッドフォンからあの陽水さんの歌声が流れてきた時はゾクゾクしました。
感動を与えるには、まず自分が感動の多い人生を送らなくては。
そう思わせてくれる体験でした。呼んでくれたアレンジャーの森君、ありがとう。


6月5日

あっという間に春が終わって夏の気配です。
これから湿気の多い季節になるので弦楽器奏者には憂鬱な季節です。
5月はゴールデンウィーク明けからも沢山の演奏する機会をいただいて感謝が絶えません。
プロデュースとアレンジを担当した平賀マリカさんのCD発売記念ツアーもあり
各地で好評をいただいてうれしく思っています。
素敵な歌声とメンバーの素晴らしい演奏で、アルバム同様、暖かいムードに包まれていました。
意欲的にやらせていただいたアレンジもライブではどうなるかと思いましたが、
メンバーの素晴らしい集中力で良いパフォーマンスをする事ができました。
三好三吉くん、ハルさん、との演奏も懐かしくも、同じ時間を沢山過ごした者どうしの心地よさ。
演奏というのはスタイルや音符を演奏するのではなく、その人なりの生き様を演奏する事だと思い出させてくれました。
参加させていただいたSuperflyのトラックも好評でスターとのコラボレーションは興奮します。
塩谷くんの渾身のビッグバンドアレンジも聞き物です。
ほぼ同じメンバーでNHKーBSの番組「Covers」にも出演させていただきました。
自分の音楽が今後の人生どのような展開をするかは運命に任せるしかないですが
いつでも誠実に良い音楽をポジティブに、人々の痛みを癒す事が出来ればうれしいです。
それにしても今年のNBAは目が離せません。好きな人にしか興味は無いでしょうが。
人間が肉体を極限まで駆使して物語を描く。言葉を超えた芸術です。


5月5日

ゴールデンウィークもようやく終わろうとしていますがいかがお過ごしでしたか?
僕はうれしい悲鳴で、ずっと演奏活動でした。
久々に、というかはじめて、ロックフェスティバルに出演して演奏できました。
聴衆の数の多さに圧倒され、エネルギーに感動させられました。
自分たちはいつもの演奏をしたのですが、ジャンルの壁を越えて伝わるものがあり
音楽の本質とパワーを見る事が出来た貴重な体験でした。
その他にもいろいろなイベントが怒濤のごとくやってきて
そしていろんな人と会話をする事が出来ました。
人間は、やはり直にあって言葉をかわさなければ、本当に得る事も与える事も出来ないのだと。
現代では、バーチャルにいろんな疑似体験が出来ますが、
本当にものにしたかったら、本物の体験を。
そうでなくては世界が薄っぺらなものになってしまう、そんな事を感じる事が出来た事に感謝。

そして、天候がようやく暖かくなってきてとてもうれしいです。
寒いという事がここまでつらくなるとは。
いろんな意味で体が変化に対応しきれなくなっているのか?
そのうち頭の中も?いや、まだまだ柔軟でいたい。
負けるもんか!

余談ですが、5月5日は母の誕生日です。
幼少の頃は子供の日より、母の誕生日が優先されていて、ちょっとつまらなかったけど、
いまでは母がいつまでも健康で長生きを祈るばかりです。


4月3日

今年も美しい桜が僕たちを楽しませてくれます。
どんなに悲しくつらい事があっても、それに支配されてしまうのではなく、
美しいものを美しいと思える強い心を持たなくてはなりません。
僕たちが奏でる音楽も、そんな強さと優しさを兼ね備えなくては、と桜をみて思いました。

最近ではあまりゆっくり映画をみたり本を読んだりする事も少なくなってきました。
忙しい、という理由を言い訳にしていますが。
それでは人生がもったいない、と思い先日「グランド・ブダペスト・ホテル」を見ました。
そこで描かれる不思議な世界感にすっかり夢中にさせられてしまいました。
何処か非現実的な舞台に、ちょっととぼけた展開。そして最後は心温まる手触りで終わる。
そして何よりも美しい映像。
その展開の面白さにグイグイと引き込まれます。
そして、自分の目指す音楽もそういう風にありたいと強く共感してしまいました。
監督はウェス・アンダーソン(ジャズのあるとプレイヤーに同姓同名の人がいるけど全くの別人28号(古いね!自分。))です。
もっと彼の作品を見たくて「ムーンライズ・キングダム」を見ましたが
これまた期待以上の作品でした。
音楽の使い方とかも物語とリンクしていて素晴らしいです。
あらためて、語るべき物語のある人のみが
本当に人の心に届く作品を作っていける時代なのではないかと思います。

語りたい物語はたくさんあるんですけどね。
長かった冬が終わり、春が来ました。がんばります。



3月8日

1月から続いてきた井上陽介CD「Good Time」発売記念ライブツアーも
3月1日鈴鹿公演にて無事に終了できました。
今回は全14カ所、九州からはじまりましたが、何処も盛況をいただき
そして僕の新しいバンドと新しい音楽的始まりを共有して暖かく迎えてもらえたと思っています。
幾つになっても挑戦が必要と言われますが、この年になって違う一歩を踏み出すのには勇気がいります。
その意味では、聞きにきていただいた皆さんから勇気をいただきながら演奏していたと言っても過言ではありません。
前例に従うのではなく、自分の心のイマジネーションになるべく忠実にいたいと思ったために
いろんなことが手探りでしたが、日を追うごとに少しずつ確信に変わっていくのは新鮮な体験でした。

これでこのバンドは少し休憩ですが、終わりではなく、また6月の19日、佐藤竹善さんをゲストに迎えての公演
東北、北陸方面のツアー、8月の横浜での公演に向けて準備を進めます。
ますます精進してよい音楽を届けたいと思いますのでよろしくお願いします。

余談ですが、先日、来日されていたキアヌ・リーブスさんが
僕が出演していたアルフィーに来店されて演奏を聞いてくれました。
演奏後、話す機会がありましたが、思わず沢山話してくれ
本人もベースを演奏する事からとても興味を持っていただきました。
「数々のベーシストを見てきたが、お前はユニークだ。それを皆がシェアしているのがとても素晴らしい」という
コメントをもらいましたが、これは宣伝で使えないですかね〜?やっぱり無許可じゃ駄目か。
いずれにしてもハリウッドスターと話す機会などめったにないので良い経験でした。


2月7日

ここは大いなるエネルギーが渦巻く町、香港です。
アジアの熱気、これは西洋には無い地球上の活力。
世界を動かす地は刻々と変わっていきますが
ここは今、間違いなく世界を動かすパワーをもった町です。

旅をする事によって人間は自分という存在に向き合います。
そして、何をなすべきか、日常に埋もれてしまった感情に目覚めます。
それを日常にどういう風に反映できるかが個性の源かもしれません。

僕の九州に始まったCD「GOOD TIME」発売記念ツアーの第一弾も無事に終える事が出来ました。
今回のCDの録音と同じメンバーで回れたことは本当にうれしかったし
日を追うごとに変化してゆくバンドのサウンドに興奮しました。
今回は、アスファルトを突き破ってでも芽生えるような
今までの活動の中でも最も
自分の中から出てくるエネルギーを音楽にぶつける事が出来たツアーでした。
おかげさまで東京から始まる公演も、各会場、沢山のお客さんにきてもらい
そして何よりも、皆さんが僕たちの演奏を楽しんでいる様子を見れた事がうれしかったです。
自分たちと客席と、そしてそれを包む空間の共鳴。
これを真剣に、そして音楽界、いやもっと社会全体を考えての音楽を目指しました。
まだまだ道半ばですが、自分の人生の分岐点となったツアーとなりました。
ツアーはまだまだ続きますし、これからまた自分のバンドの新たなスケジュールも決まっていきますが
各会場でお会いできる皆様と
大きな感動とエネルギーを共有したいとおもっていますのでよろしくお願いします。

それにしても奥深いアジアの食文化。
食は命をつなぐ大切な要素です。
食を楽しむというのは人生を命の底から楽しむという事なのかもしれません。



1月23日

みなさま、超、超、遅くなりましたが明けましておめでとうございます。
久しぶりの更新となってしまいました。
年末はこれ以上無いというくらいの忙しさ。
その分、やりがいのある仕事が沢山でした。
竹善さんのツアーではバンマスもつとめさせてもらってよい経験になり
また、みんなが音楽にどんなものを求め、それを与える事ができるかなど
とても勉強になりました。
そういった意味では絢香さんの大阪城ホール、武道館での公演も
なかなか経験の出来ない、肌で感じないとわからない民衆のパワーみたいなものを感じさせてもらいました。
ジャズではないけど、良い音楽、研ぎすまされた感性によって築き上げられたものによって
構築される良い音楽には、ジャンルは関係なくエネルギーを注ぐ事が大切な事だと感じました。
絢香さんのライブはDVDになって発売されるようなので興味のある方は是非。
年末はうっかりノロウィルスにやられてしまいましたが
なんとか復調して年を越す事ができ
今年に入って今度はボーカリストの平賀マリカさんのレコーディングのプロデュースをさせていただきました。
編成はドラムのいない、堀ひであきくんのピアノ、田辺充邦さんのギター、太田朱実さんのフルートというアコースティックな編成。
昨年の自分のアルバムでも僕が目指している、誠実でありながらアコースティックで暖かい
それでいて楽しく、音楽性の高さも兼ね備えたものを作る事が出来たと思います。
平賀さんも素晴らしい歌唱でした。アレンジも面白いので是非聞いてくださいね。

そして、いよいよ待ちに待った自分のアルバムの発売記念ツアーが始まりました。
九州、嬉野からスタートして、福岡、小倉、熊本、太宰府と回りましたが
どこも応援してくれる人たちのおかげで盛況でうれしかったです。
そしてとても盛り上がっていただいて、九州の人たちの心の温かさが身にしみました。
今回のアルバムと同一メンバーのツアーでアルバムの曲を中心に演奏していますが
みんなで音楽を楽しもう、良い時間を過ごそうという僕の音楽に込められたメッセージを
ダイレクトに受け取ってもらえたのが何よりもうれしいです。
メンバーの江藤君、秋田君、荻原くん、みんな素晴らしい演奏をありがとう。
前例のない類いの音楽で、オーディエンスにどのように受け取ってもらえるか不安でしたが、
アルバム共々、楽しんでもらえているようで少し安心しました。
ツアーはまだまだ続きますが、これから訪れる場所で皆さんが楽しんでもらえる事を心から願っています。

齢50をすぎて、いつまで体力が持つかわかりませんが、夢に向かってこれからも演奏します。
この暗い時代だからこそ、音楽の持つ役割は大きいような気がします。
人の心を動かせるような演奏をしていきたいのでどうぞよろしくお願いいたします。


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